11/8の後半でやったように普通はc言語のプログラムを書いて実行するには コンパイルという作業が必要になります。コンパイルというのは人間の理解できる ソースファイル(kaijyou.cのように.cで終るファイル)からコンピューターの 理解できる機械言語(この前はkaijyou.out)にかえることです。 普通のWindowsにはこのコンパイルすることができないので、前回は Linuxを用いて勉強しました。ですがLinuxに慣れてなくてなかなか手をつけづらい という人も多いと思います。ですのでここではWindowsでc言語をすることを 紹介します。これをするのに11/1に勉強したROOTというソフトを使います。
ROOTにはc言語をインタープリタで実行できます。これはコンパイルしなくても c言語をできるということです。前回やった運動学を解かせるプログラムをもとに 説明します。ファイル名をkinema.cとします。内容はここです。 ポイントとして今までmain関数だったのをファイル名から.cをとったもの(ここでは kinema)にかえてください。 そしてこのファイルを保存してください。例えばMy Documentsにrootというフォルダを 作って、そこに保存したとします。
つぎにROOTを使います。この前渡したCD-ROMをCDドライブに入れてください。 このページにROOTの使い方が書いてあります。 思い出してください。Windowsのコマンドプロンプトを立ち上げて さっきのファイルを保存したフォルダまで移動してください。 このコマンドで移動できるはずです。MyDocumentsのなかのrootというフォルダに 保存した場合は
> cd My Documents > cd rootとすれば良いはずです。学校のワークステーションで行うときはMy Documentsがmディスク になっているので
> m: > cd rootとすれば良いはず。ここでROOTを立ち上げてください。
> rootROOTのコマンドプロンプトで
root> .x ファイル名とすればファイル名のプログラムを実行してくれます。 kinema.cを実行するには
root> .x kinema.cとします。 下のプログラムには計算した結果をファイルに書き出すために少し付け加えています。 青色で書いたところがそれに当たります。ここではoutput.txtというファイルが作られ その中に計算結果が
0.000000 12.000000 0.921721 11.999738 1.843461 11.998952 2.765238 11.997642 3.687071 11.995808 4.608978 11.993452 5.530978 11.990574 6.453090 11.987174 7.375331 11.983254 8.297721 11.978815 9.220278 11.973859のような感じで1列目が実験室系での角度、2列目が運動エネルギーが 出されます。他のものを出したいときはfprintf文のthetaなどを 表示したい変数にかえてください。
最後にせっかくなのでROOTでこの計算結果を表示させましょう。 2列のデータファイルを表示させるプログラム(graph.C) をダウンドーロしてください。使い方はここにも書いてあります。 これもc言語で書かれたプログラムです。これを実行するにも同じでROOTのコマンド プロンプトで
root> .x graph.C("output.txt")としてください。括弧のなかはさっきデータを書き出したファイルの名前です。すると
のようにプロットできると思います。横軸が角度、縦軸が運動エネルギーです。
慣れない人には良くわからないことも多いと思いますが、 とりあえずやってみてプログラムが実行できることを実感してみてください。 それで面白そうだったら、c言語の本を一冊買って勉強してみてください。